シンガポール1: 羽田からチャンギ空港へ |
9月4~8日、ゼミの研修合宿を引率で、ほぼ15年ぶりにシンガポールへ。最初にこの都市国家を訪問したのは1985年だった。当時は高層ビルの合間にまだスラムのような集落も見られ、確かに発展途上国であった。それが今や日本より生活水準も物価も高いであろうから、浦島太郎のような気分になることが予想される。
筆者のフライトは8月4日0:20羽田発、6:30チャンギ空港着の全日空NH843便。シンガポール航空SQ5905便、エアーカナダ6228便、ユナイテッド航空UA7991便と、全部で4社のコードシェア。深夜の羽田空港は空いていて、安全検査も出国検査もとても楽だった。
ほぼ定刻通り離陸。機体はボーイングB787の335人乗りで機内はほぼ満席だった。観光客よりもビジネス客の方が多い気がした。映画を見ながら過ごしたら、1時間ほどしか眠れなかった。サービスは良かった。
6:35、定刻より5分遅れてチャンギ空港に着陸。ターミナル2の駐機場まで15分ほどかかった。ターミナル内を800mは歩いたと思う。入国審査場はガラガラであっという間に通過。ただし親指2本の電子指紋を取られた。
7:10頃、広いターミナル内をさらに歩いて、地下のMRT乗り場へ。改札手前のチケットブースでEZ-Link Ticketという、電車とバス共用のSUICAカードのような電子カードを購入。5Sドルがデポジット、7Sドルが電車代。運行間隔は10分ぐらいでしばらく待つ。改札の仕組み、乗り場のつくり、車両の仕様など、ほとんどがバンコクの地下鉄と同じなので違和感はない。
発車してしばらくすると地上に出て高架の線路となる。郊外の公営住宅らしき、個性の乏しいアパートが並ぶ。チャンギ空港から2つ目のTanah Merah駅で東西線に乗り換える。空港線(黄色)はガラガラだが、東西線(緑色)は市内へ向かう通勤客で混んでいる。8駅目のBugis駅で、今度はダウンタウン線(青色)に乗り換える。途中で線路は地下に潜った。ダウンタウン線に乗り換えてから5つ目の終点Chinatown駅で下車。バンコクのBTSのラッシュアワーは押し合いとなるが、シンガポールはそれほどでもなさそうだ。運行速度が東京の電車や地下鉄より鈍い気がする。15駅と乗り換え2回で1時間ほどかかった。東西線とダウンタウン線の乗り換えがかなり距離があって、不便だ。大きな英語の案内表示は東京よりはるかにわかりやすく、外国人フレンドリーだ。
さて、チャイナタウン駅のD出口から地上に出て、宿泊するFurama River Frontホテルまで歩くことにする。「歩き方」では18分と書いているので、1.5kmくらいだろう。北西方向にUpper Cross通り、Havelock通りとつなぎ、途中で少し迷ったが、8:45ごろ、ホテルにたどり着いた(写真)。気温は30度に達していないと思うが、湿度が高く、かなり汗をかいて疲れた。短期間滞在で荷物がさほど重くないからと、甘く見ていた。地下鉄の駅から上がったところにタクシーの列があったので、利用すればよかった。日本より安いはずだ。あるいは空港からタクシーを利用していれば、汗をかかずに8時ごろホテルに着いていたかも知れない。電車賃は2Sドルと安いが、タクシーでも20〜30Sドルほどだから、成田エクスプレスよりは安い。まあ、急ぐ用事があるわけでもないし、最初に電車のシステムに慣れておくのもいいか。
Booking.comで予約しておいたFurama River Frontは「歩き方」には高級ホテルとして紹介されているが、駅からあまり近くないことと、ロビーも豪華というほどではなく4つ星くらいか。1泊1万4000円ほど払ったので、東京よりはコストパフォーマンスはいいだろうが、先進国物価だ。後で気づいたのだが、部屋代には朝食が付いていない。それでも東京よりは安いか。