ベトナム南部5: ホーチミンからバンメトートへ |
3月13日、6時過ぎに階下の物音で起こされるが、二度寝をして、7時半ごろ起床。今日の朝食は焼飯と焼きそばも食べ放題についていて、昨日よりさらに充実している。
8時半にチェックアウト。今朝はホーチミンの北東約350kmにあるバンメトートへ飛行機で行く。日程に余裕があればホーチミンからバンメトートまでバスで約9時間かかるが、15万ドン程度(約7ドル)で行ける。しかし今回は余裕がないので空路を使う。ホーチミン~バンメトートの空路は、ベトナム航空が毎日4便、ベトジェットエア(ベトナム系LCC)が毎日1便、ジェットスター・パシフィック(ベトナム航空70%、カンタスグループ30%出資のLCC)が週5便運航しているという。今回は旅程に余裕がないので出発前に日本で「ホーチミン→バンメトート片道」をネット検索した。Skyscannerというサイトで4航空会社が紹介されており、その最安値「¥3,776」というのをクリックし、ジェットスター便を購入した。運賃45万ドン、手数料23.5万ドン、機内手荷物料17万ドン、前方座席代9万ドン、カード手数料5.5万ドン、合計ちょうど100万ドン(5000円弱)だった。ベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空を客席獲得シェアで追い抜いて躍進著しいLCCのベトジェットエアも試してみたかったが、ベトジェットのホーチミン→バンメトート路線は夜便しかなく、価格も¥3,985++と、ジェットスターよりも少し高かった。
ホテルの前で拾ったタクシー(Vinasun)は信号が多い市内をバイクの洪水をよけながら抜けるのに数kmに20分かかった。空港への大通り(中央分離帯のある)に出てからも交通量は多く、信号も多くスピードがあまり出せない。空港入口が治安対策のためだろうが、ぐるっと遠回りをさせられ、最後は1台ずつしか抜けられないように車線規制されている。
9:15、タンソンニャット空港に到着。40分以上かかった。市内から約8kmだが、深夜か早朝でなければ余裕をもつためには1時間は見ておいたほうがよい。
タンソンニャット空港の国内線ターミナルは国際線ターミナルに隣接しており、旧国際線ターミナルの一部を転換している。チェックイン場所の入口にはLCC2社の派手な広告がある。
ジェットスターのカウンターは空いていて、スムーズにチェックイン。機内持ち込み荷物は1人20kgまでで、量りでチェックされる。セキュリティチェックが混んでいた。最初は1列だが、後半に2列に分かれていて、乗客はどちらの列に並ぶか、選べるようにしている。こんなことをする意味がわからない。最後まで1列のほうが、余計な心理ストレスがなくて済むと思う。
15分ほどでセキュリティチェックを抜けるのと、出発ロビーは広々としている。2014年に改装されたそうで、フードコートや土産物店が意外に充実している。
筆者の便はホーチミン10:30発、バンメトート11:55着 BL570便。予定通り10時に搭乗を開始。バスに乗って飛行機まで移動。機体には“Every day, low price”とアピールしている。
ほぼ定刻通り、10:35に離陸。機体はAirbus320で150人乗りほどか。ほぼ満席。筆者の座席は先頭の1C席で、降りるのに便利。LCCなので機内サービスはすべて有料。飛行時間は40分とアナウンスがあったので、どうせ飲食の余裕はない。軽食が4〜6万ドン、飲み物が2〜3万ドン。アルコールはサッポロビールのみ。☆印のロゴがジェットスターと重なるので採用されたのだろうか。
11:15、バンメトート空港に着陸。タラップを降りてとてもシンプルな空港ターミナルへゆったり歩く(写真)。バンメトートは標高が高いので涼しいかと思ったら、意外に暑い。あっという間に到着ロビーを抜け、表に並ぶ、ボディーが黄色に統一されたローカルのタクシーに乗る。
バンメトート空港から市内までは約10km。27号線を北西に数キロ走った後、26号線に合流し、数キロ西へ走ると市街に入る。一貫して道路状況は良好。こんな地方でも幹線道路は整備されているようだ。
11:40頃、市街中心のロータリー近くにあるThanh Congホテルに到着(写真)。タクシー代は11.7万ドン。ホテルは事前にアゴダで予約し、ダブルベッドのシングル部屋(朝食なし)が込み込みで1,556円。『歩き方』によると、「ダックラック・ツーリストの経営でオフィスが別棟1階にある。ツアー参加の欧米人が多く滞在。フロント対応もしっかりしている。部屋は清潔に保たれていて、バスルームも広い」とのこと。市内中心部に立地し、翌日ダラットへ移動する足をすぐに確保したかったので、旅行会社を兼ねるここに宿泊することにした。時間が早いがチェックインさせてくれ、2階の209号室へ。窓がなく設備は古いが、十分な広さでWifiもあるし、問題なし。ただしスタッフの英語レベルが低く、誠意は感じるが、細かいコミュニケーションは厳しそうだ。欧米客で賑っている様子はなく、ロビー階のレストランは開店休業状態だ。経営者の世代交代に失敗し、設備投資にお金をかけず、立地の有利さで行けるところまで行こうという作戦なのだろうなどと想像する。