シンガポール14:シンガポール川沿い |
9月7日(木)、この日は学生たちがそれぞれの研修テーマに分かれて3件企業訪問し、筆者はその2件に同行した。
10時の日系企業訪問は、ビジネス街のど真ん中にあるOne RafflesPlaceという63階建て、高さ280mの高層ビルに入居していた。しかし、受付で初めて知ったのは写真付きIDの原本が必要で、タブレットに入れてあるパスポートのpdfファイルを見せるだけではだめだという。3日前のセカンドリンクでのエピソードといい、この国は安全保証の管理が全般に厳しいものだと諦めていたところ、学生たちはパスポートを持参していて、入館し、事情を伝えたら訪問先の社員の方が受付までわざわざ迎えにきてくださった。
次は14時にOne Raffles Place からほぼはす向かいにある 6 Battery Road(旧Standard Chartered Bank Building) という、これも44階建て高層オフィスビルに入居している日系機関を訪問。面談後、マリーナベイに面する大きなガラス窓から撮影させていただいた。ベイからさらに向こうの海には無数のタンカーが荷下ろしの順番待ちで停泊中で、シンガポールがアジアにおける海上物流のハブの1つであることが一目でわかる(写真)。
今日はビジネス街をかなり歩いた。その間、気づいたのは、高層ビジネスビルの多くが奇抜なデザインで、わざとかと思われるほど中層階に中空の部分をほどこしているビルが多い。地震、津波、台風など日本人が当然と思う自然災害がないおかげだろう。
16時頃、筆者は本日のスケジュールを終えて、シンガポール川沿いを西方向へ散策。リバービューのバーやレストランがびっしりと並び、ハッピーアワーの謳い文句で観光客や早退?サラリーマンを誘う。クラフトビールに目がない筆者は抵抗しながらも、2日前の晩に学生と来たClarke Quayの対岸で見つけたBREWERKZというクラフトビール屋で誘惑に屈する。店の自慢で2004年冬にWorld Beer Beer Cup Gold Medalを獲得したというXIPAというブランドをパイントでいただく(写真)。11Sドルのところをハッピアワーで9Sドル。飲み食い物価が高いシンガポールで、これなら東京のクラフトビール屋よりお得かもしれない。
Clarke Quayから歩行者用のアンダーパスをくぐりつつそのまま川沿いを歩くと、Robertson Quayにつながる。リバープレイスと呼ばれる芝生の広場の対岸にやや中層の住宅が並び、その1階にがバルコニー席付きのおしゃれなカフェ、レストランが並ぶ。このあたりに住めれば生活満足感は高いのだろうが、生活費も高そうだ。
最後の夕食は、K君のお父様が住む集合コンドミニアム(写真)のBBQ場所にて、お父様のご友人、学生たちを交えたBBQ。筆者がクラフトビールでくつろいでいたころ、学生たちはスーパーにBBQ材料を買い出しに行き、男子は火起こし、女子は食材の準備などをしていたようだ。多いに盛り上がり、23時の消灯時間まで楽しんだ。男子たちは途中、中庭のプールに入り、解放感に浸っていた。
以上、実質4
泊4日のほぼ弾丸的シンガポールだったので、「歩き方」で紹介されているセントーサ島、ナイトサファリ、バードパーク、ウビン島などを回る余裕がなかった。マリーナ・ベイの近くでは、Gardens by the BayやSingaporeSports Pubなど新しい巨大なスポットがあるらしいが見逃した。Marina Bay Sands
のボート型屋上のスカイパークにあるプールやラッフルズホテルでの宿泊を一度は体験してみたいものだ。
ちなみに夕方、ホテルからBBQ場所に向かうとき、タクシースタンドが混んでいたので、ホテルスタッフがライドシェア・サービスのGRABを使って民間の乗用車を手配してくれた。欧米諸国ではUBERが有名だが、東南アジアではGRABだ。8月のベトナム出張ではGRABの2輪車サービスを頻繁に見た。今回、シンガポールでは乗用車のサービスを利用した。距離3km程度だったと思うが、料金は8Sドルと通常のメータータクシーよりは少し割高だが時間節約代としては大したことない。若い男性が運転する新品に近いホンダのVezelだった。ライドシェア初体験だったが、まあ快適だった。 さらにちなみにだが、都会型サービスの1例として “Deliveroo”という名前の自転車配達サービスを見かけた。UberEatsのライバルだと思う。