ベトナム北中部12: ドーソンからハノイへ |
12:40ごろ、ドーソンから撤退。途中、ビバリーヒルズのような雰囲気のヤシの木の並木道があったりする(写真)。ゴルフリゾートも開発中のよう。小半島の根元にドーソン工業団地HaiPhong Do Son Industrial Zoneを見つけ、そこに入る(写真)。メインの大通りに面する入居企業の看板をざっと眺めると、越南菜董(?崩れた漢字が解読しにくい)という中国系、EnvironStarという米国系、MAT Holdings(国籍未確認)、MIKIという日系(業種未確認)、Babakagu LNAXという日系など。こんなところにも日系工場がしっかり進出しているのに驚いた。
ハノフォン市内方向へ戻る途中の幹線道路沿線には中国資本と思われる商業施設(看板が漢字表記)やコンドミニアム開発地帯などが見られる。ハイフォンの郊外にも中国マネーが浸透してきているようだ。
13時半ごろ、ハノイ市中心部から北方向のデルタ地帯へカム川を渡すBinh橋という大きい吊り橋を渡る。右手にはカム川沿いに連なる港湾施設のクレーン群が壮観だ(写真)。向こう側に渡り、ローカル道路を数分走ると、右手にVSIPハイフォン工業団地VSIP Hai Phong Industrial Zoneの入り口ゲートが正面に現われる。
そこを入ってさらに3分走ると、Integrated Township &Industrial Parkと書いた立派な構えのゲートがあり、そこを右折して東方向(だと思う)に入ると、忽然として片側2車線のアスファルト舗装が目新しい真っすぐのアクセス道路につながる。その道路の左手に、真新しい入居企業が並ぶ。一番手前にはRegina Miracleという社名の、見た感じ、学校の校舎のような作りの建物が4棟ほど連続している。Kさんの推測では平屋建てでないこうした建物はガーメントではないかとのこと。その際に数百メートル進むとレンタル工場セクションがあり、Iyama Seiki(油圧部品)、MochizukiPress(自動車部品)といった日系企業やNIVC(国籍未確認)といった企業が入っている。さらにその先の交差点を超えて進むと、左手に立派なVSIPの管理棟があり、その奥に京セラ、富士ゼロックス、NIPROファーマ の巨大な工場建屋がある。奥にはY-Tech (自動車部品)、JFE(鋼材加工)やZeon(合成ゴム用コンテナ製造)といった日系も入っている。ここは野村ハイフォン工業団地に次いで、ハイフォン近郊では日系企業のプレゼンスが大きい。敷地内の道路は幅が異様に広く、牛の群れがのんびりと闊歩している(写真)。前日のチャンズエ工業団地ではLGグループの巨大な工場に驚いたが、ここの日系企業は遜色のない規模だ。ただし、ハノイから北のタイグエン省に進出したサムスングループは数万人規模の工場なので、今回見た工業団地とは比べものにならない大規模なものだと想像する。
15時過ぎ、これでハイフォン往復のメインの視察目的を終了し、あとはハノイへ引き返すだけ。そのルートは来た道をそのまま反対方向へ。Binh橋を南へ渡り、カム川沿いのローカル道路を西へ進み、10号線を南へ左折し、Thai Binhインターで高速道路に入って西へ進む。交通量は少なく100km/h前後で快調に飛ばす。
16:15ごろ、ハノイ終点の出口を出て、イオンモールを過ぎ、3日前と同様に、チュオンズオン橋を渡ってハノイ中心部へ。翌日月曜日の勤務に備えて人々が市内に戻ってくるのか、バイクの洪水でかなり渋滞している。目指すSilk Path BoutiqueHanoiホテルに近づくと、ホアンキエム湖周辺が全面的に歩行者天国となっていて、車両がホテル前にアクセスできない。1ブロック手前で下車し、ホテルまで歩くことになった。歩行者天国では夕方から幼児用の電気玩具自動車の即席レンタル屋がひしめき、湖周辺が一大遊園地と化している。
今晩からもう1人、Oさんが加わり、3人となる。ホテルから18時ごろ、夕食に出かける。ホアンキエム湖を反時計回りに歩行者天国の道路を歩く。車両に気を遣わずに歩けるのは快適だ。まずは3日前に入ったPolite PubでIPA(1杯6万ドン)で乾杯。今日は日曜日の夜のせいか、店内は空いている。先日、混んでいたのは地元の駐在員が多かったのかもしれない。
食事は、Polite Pubから同じ路地を北へ突き当たったところにある、一件上品そうだが入ってみるとカジュアルなベトナム料理店へ入る。メニューはベトナム料理と中華をミックスした創作料理のようがものが多かった。内装はチベット風の装飾ものが多く、ユニークな雰囲気。定番の生春巻きに加え、創作料理っぽい、竹筒入りの牛肉料理、豚肉のパイナップル煮(?)、キノコ・野菜炒め、空芯菜炒め、ビアハノイ瓶ビール(500ml)3本を注文。全部で58万ドンと、1人1000円未満でリーズナブルだった。
食後は歩行者天国の延長上にある、ホアンキエム湖の北側に伸びるナイトマーケットを散策。毎週土・日はこうして歩行者優先のエンターテインメントが市民と観光客に提供されているようだ。