東西回廊ほか7: ドンハーからラオバオへ |
7月29日、6時ごろ起床。ホテルの窓から外を見ると、朝早いせいか、さすがに静かで交差点の交通量は少ない。しかし、マーケットの水産物売場はすでに賑わっていて、ドンハー川に水産物を陸揚げする船の姿が見える(写真)。
地階のレストランで朝食。8人掛けの丸テーブルが12卓あるが、その大半で家族連れのベトナム人観光客がすでに食べているので驚く。玄関をみると、大型バスと中型バス1台ずつが出発のスタンバイをしている。70人くらいの団体だ。ハノイ方面からフエ観光に来た団体かもしれない。
7時ごろホテルをチェックアウト。タクシーを呼んでもらう。ラオバオ方面に行くというと、ボーイが運転手に説明してくれ、ダナン方向からバスがラオバオ方向に曲がる角で降ろしてくれることになった。ドンハーには長距離バスターミナルがないようだ。
1号線の南方向から9号線へつながるバイパスに曲がる角で下車し、メーター・タクシー代5.5万ドンを支払う。その角の食堂のテーブルに腰かけて国際バスを待つ。
5分後にラオバオ方面に向かう乗り合いバンが通りかかり、乗るよう誘われたので、あまり待つのがいやなので、それに乗った(写真)。(のちほど、大きな国際バスが通りかかるまで待った方がよかったと後悔する。)運転手含めて座席11人分あるが筆者が乗ったのは9人目だった。300~400m走った地点で片側2車線から1車線に変わり、そのあたりで2人乗車。これで満車になったと思ったら甘かった。すぐそのあと次々と4人乗車。乗客は筆者以外すべてベトナム人の中年男女。皆、仕事か生活関連の移動のようだ。
その後さらに1人乗車。この時点で乗客16人と、バンの定員を5人オーバー。車掌のおばさんが、最後に乗り込んだ男性客の膝の上に座る。その後、さらに2人乗車。筆者が座っている3列目と4列目はすでに3人掛けのところを4人ずつ座っているので、隙間はない。そこで何と2列目に3人掛けのところを7人ねじ込んだ。(写真)。
8:15、ラオバオへの中間にあるKrong Klangの町で2人下車。このあたりでおばさん車掌に運賃5万ドン(2.5ドル)を請求され、支払う。だんだん登りの坂道になる。
その後、ダクロンDa Krong橋を左手に見る。これはホーチミンルートの通り道のひとつ。関税逃れのためにこの川を船で密輸してベトナム側に物資を運ぶ人達がいるらしく、そのためにこの橋では検問の係官が詰めている。(中略)
8時半過ぎ、ケサインKhe Sanh地区への国境第2ゲート通過。ここから国境までがベトナム側のBorder Economic Zoneで保税区間。その後、ケサインのマーケット(写真)などに立ち寄り、乗客がどんどん途中下車していき、車内のスペースに余裕が出てくる。
9時過ぎ、ラオバオの町に入る。左手にリゾート地区や前回泊まったSepon Hotelを通り過ぎる(写真)。ラオバオのマーケットで2人下車し、結局国境ゲートまで行くのは筆者ともう1人のベトナム人男性と運転手の3人だけ。ベトナム人乗客17人のうち、国境に用事があるのは1人だけという、まさにローカル車両だった。9:10ごろ、ラオバオ(第1)国境ゲートに到着(写真)。ゲート付近にはトラックやトレーラーが10台ほど待機している(写真)。
イミグレ施設へ向かって左手に免税店のハイパーマートがある(写真)。その手前に、前回訪問時にはなかったゲート門があり、これが閉まっている。朝早くてまだ開店していないのだろう。バンを降りたところに個人両替商の女性が多数客待ちをしていて、そのうちのアグレッシブな数人が「Japan? Money change?」としつこく付きまとう。あまりにしつこいので顔面にカメラを向けると、変人だと思ったのか、諦めて背を向けた(写真)。