東部回廊ほか見て歩記4: 雲南民族村 |
4月4日、「昆明滇池国家旅行游度暇区湖畔」に指定されている区域のテーマパークである雲南民族村(YunnanNationalities Village)とその向かいにある雲南民族博物館(Yunnan Nationalities Museum)を見に行った。
ホテルを9時過ぎに出発。玄関でタクシーを拾おうとしたところ、ポーターに英語が通じない。中国語で何か確認の質問をされているが当然聞き取れず、ペンとメモ用紙を渡して漢字を書いてもらったら「几个人」という3文字だが読めない。ロビーから英語のできるスタッフを呼んでもらい「何人?」と聞かれていたのだとわかった。「1人だ」と人差し指で答え、行き先も伝えてもらって一件落着。
ところが、目的地は市街の南西に位置するのに、タクシーのドライバーはどんどん正反対の北東方向へ向かう。一方通行のせいかもしれないが、思い切り遠回りで二環東路という、東方向へ向かう環状線に乗り、そこから南進、西進(名前が二環南路に変わる)してようやく目的地方向に一致した。ところが、昆明鉄道駅付近の立体交差と出口が多い箇所で渋滞に巻き込まれる。清明節のせいもあるのか、やたら時間がかかる。ようやく滇池路へ左折して、雲南民族村についたのは10:20ごろ。1時間以上もかかって、距離も出て、66元払った。日本のタクシー代と比べれば安いものだが、外国人とみて遠回りされたような気がする。
雲南民族村の出入り口が2つあり、団体客用の土産物屋が並ぶ通りを過ぎた後にある東門と、個人客タクシーが回されるマイナーな西門があり、西門から入った。主流のルートと反対回りとなるが、それに応じた推薦ルートを示した英語のプログラム表をもらったので、それにしたがって回った。紹介されている26の村(寨)を以下の順番に回った。
傣(タイ、Dai)族 → 水(スイ、Shui)族 → 布衣(プイ、Buyi)族 → 布朗(プーラン、Bulang)族 → 佤(ワWa)族 → 苗(ミャオ、Miao)族 → 瑶(ヤオ、Yao)族 → 拉祜(ラフ、Lahu)族 → 基諾(ジノー、Jinuo)族 → 蒙古(モンゴル、Mongolian)族 → 壮(チワン、Zhuang)族 → 白(ペー、Bai)族 → 納西(ナシ、Naxi)族 → 納西族のなかの摩[木夋](Masuo)人 → 彝 (イ、Yi)族 → 満(マン、Man)族 → 回(Hui)族 → 傈僳(リス、Lisu)族 → 怒(ヌー、Nu)族 → 普米(プミ、Pumi)族 → 独龍(トールン、Dulong)族 → 哈尼(ハニ、Hani)族[=アカ族] → 徳昴(ドアン、De’ang)族 → 藏(チベット、Tibetan)族 → 景頗(ジンポー、Jinpo)族 → 阿冒(アチャン、Achang)族。
それぞれの村に詰めて民族衣装を着ているスタッフは、それぞれ出身地が実際に各民族だということなので、完全にヤラセというわけではない。それぞれの代表が集まって合同パフォーマンスの練習をしていたのはとても華やかだった(写真)。布衣族館のあたりからは、2005年に初めて昆明を訪問したときに行った、滇池(昆明市街の南西に位置する湖)の対岸の西山風景区がくっきりと見える(写真)。
民族村を14時ごろ出て、そのまま向かいの民族博物館へ入る。入場料は無料。正面のビルの奥に二階建ての正方形の中庭のある閲覧施設があり、その一辺ごとにテーマ別の展示がある。最も印象深いのは1階の最初の展示コーナーにある26民族の衣装だった。2階の楽器コーナーも面白かった。5時間くらい歩き続けて限界が来ていたので、詳しく見るのはあきらめて15:15ごろ博物館を出た。
民族村団体入口のタクシーの列まで歩き、先頭の女性ドライバーにホテル名を見せたがメーターをいやがり、片手を広げて「五」だといい、近くの英語ができる同僚が「フィフティ」(50元)と訳してくれたので、疲れていたし、言い値OKして乗り込んだ。帰りは地図で確認してもほぼストレートのルートを使ったので、15:45ごろにはホテルについた。メーターを使えば、30元台であったと推測する。